- 日本で一番売れているセキュリティソフトだけど、本当に性能はいいの?
- ウイルスバスターは初心者向けと言われているので性能が低いのでは?
- ウイルスバスターを買って損をしない?
ウイルスバスターは、13年連続で国内販売台数No.1。
この記事以外でも、口コミや評価サイトを見ていると思いますが、ウイルスバスターは2020年9月に大幅アップデートを行っています。
そのため、他サイトの口コミや評価は古い場合もありますので、発信日には注意しましょう。
この記事では、2021年時点の最新ウイルスバスターを実際にパソコンにインストールして、試し結果で評価しています。
結論は、買って満足しています。
ぜひセキュリティソフト選びの参考にしてみて下さい。
ウイルスバスターの機能設定と操作性
ウイルスバスターはよく「初心者向け」と言われています。
具体的に何が初心者向けなのか?と思うかもしれませんが、実際に使ってみた感想は、
主にこの2点が評価され、総称として「初心者向け」と言われていると実感しました。
ウイルスバスターの機能について
ウイルスバスターに含まれている機能は、
があります。
メイン機能であるウイルス対策はもちろんのこと、被害が拡大しているネット詐欺や詐欺メール対策も含まれています。
さらにオプション機能としては、保護者による使用制限や盗難/紛失対策。パソコン最適化があるので、一般的なパソコンの使い方をしている人に利用できる便利機能も盛り込まれています。
この辺りの標準機能が、万人受けできるところですね。
≫【2021年】ウイルスバスターができること|全機能の操作性を画像付きで完全レビュー
ウイルスバスターの設定・操作性について
セキュリティソフトは一度設定した後、リアルタイムスキャンが裏側で動いているので、普段通りパソコンを使うことに集中できます。
設定した方が、自分の使い方にあった機能を最適化できる反面、セキュリティがよく分かっていない人にとっては、最初からハードルが高い部分でもあります。
そのため、ウイルスバスターではセキュリティがよく分からない方にも簡単に設定ができるよう、「設定アシスタント」という機能が備わっています。
パソコンの使い方は人それぞれだと思いますので、自分にあったオススメの機能を教えてくれます。
ただ、機能の紹介だけで、自動的に設定の見直しまでは行ってくれません。
設定まで自動で行ってくれれば、グッと導入のハードルが下がりますが、ここは致し方ない部分ですね。
ただ、設定画面は分かりやすく、見直す項目も少ないので、ほぼ直感で設定はできました。
ウイルスバスターはサポートも充実していますので、設定に不安を感じる方も安心できるオプションがあります。
≫ウイルスバスター以外も聞ける「デジタルライフサポート」の特徴まとめ【必要 ? 不要】
ウイルス検知性能
ウイルスバスターのウイルス検知性能について、確認してみましょう。
といっても、実際に自分のパソコンをウイルスに感染させるわけにはいかないため、これは第三者機関が評価している結果をお伝えします。
第三者評価機関:AV-Comparativesの評価
オーストリアの独立組織 AV-Comparatives で2020年10月の評価です。
をそれぞれ見てみましょう。
保護テストの結果
ウイルスバスターは、保護率と誤検知レベルにもとづいたランキングとして、「★2つの賞」をもらっています。(最高は★3つ)
保護テストのウイルス検知率としては、100%の結果をたたき出しています。
ただし、誤ってブロックした誤検知が高く、これが悪評となっています。
(ウイルスを検知できず感染されるよりはマシですが…)
そのため、総合結果としては ★2つの結果 となっています。
誤検知率を抑えて、悪意があるウイルスのみ正確に検知してくれれば最高ランクの★3つも容易に取得可能だと思うので、今後に期待でしょう。
パフォーマンスのテストの結果
パフォーマンス結果としては「★3つの最高ランク」を受賞しています。
ただし、★3つの最高ランクを受賞している企業の中では、最下位になっています。
アプリケーション起動が多少遅くなる傾向はあるものの、決して悪くはないといった印象です。
実際に筆者がさわっていても、極端にパソコンが遅くなることはなく、それほど違和感はないレベルでした。
フィッシング対策テストの結果
高いブロックパフォーマンスを証明する「アンチフィッシング認証」の章を取得しています。
結果は95%の検知率と、参加企業の中では堂々の1位。
フィッシング対策部門では、★によるランク賞がないためトータル結果は分かりませんが、他企業が軒並み検知率が80%台なので、ウイルスバスターは非常に高い結果となっています。
AV-Comparativesからの総評
2020年の総評として、
トレンドマイクロは、今年のテストで1つのAdvanced +賞と2つのAdvancedAwardを受賞しました。ユーザーインターフェイスは簡単な概要を示しますが、高度なオプションに簡単にアクセスできます。その永続的なマルウェアとステータスアラートは際立っています。
AV-Comparatives より
と評価されております。
扱いやすい設定と操作性で、ウイルス検知時のメッセージも視認性がいい。といった意味でしょうか。
第三者評価機関:AV-Testの評価
次に AV-Test からの評価を解説します。
こちらの結果も、ウイルス対策における評価は高いです。
2020年9月から10月に実施された製品レビュー・認証レポートで、ウイルスバスターはトップ商品ラベルを取得しています。
をそれぞれ見てみましょう。
保護テストの結果
全てのテストにおいて、100%の保護率を発揮しています。
パフォーマンスのテストの結果
AV-Comparativesの評価同様に、パフォーマンスは悪くはないレベルです。
- 人気のあるウェブサイトにアクセスするとき
- 標準ソフトウェアの実行時
は、業界平均より遅くなる傾向があります。
実際に使ってみた印象からも、若干遅くなったかな?といった印象を受けました。
使いやすさの結果
使いやすさも満点を取っていますね。
使いやすさといっても、安全なデータのダウンロードやアプリのインストールを阻害しないかどうかといった、誤検知としての評価ですね。
実際にダミーウイルスで確認してみた
実際に、ダミーのウイルスファイルを使ったリアルタイムスキャンの反応ですが、
ちゃんとウイルス検知してくれましたね。
ウイルス検知結果がデスクトップ右下に表示され、利用者にも危機があったことを知らせてくれます。
Web保護とフィッシングサイト性能
ウイルス対策と合わせて、今一番セキュリティソフトに求められているのが、インターネット上の被害を防ぐことです。
詐欺メールが送られてきて、正規のWebサイトを偽造して個人情報を盗み取る「フィッシング詐欺」の被害がここ最近急上しています。
それらの対策についてお伝えします。
実際にAmazonを語った詐欺メールとフィッシングサイトの対応
昨今、Amazonを語った詐欺メールやフィッシングサイトが横行しています。
実際に筆者あてにもAmazonを語った詐欺メールが届きましたので、この情報を使って検証してみました。
詐欺メール上の警告
ウイルスバスターではで、そのような詐欺メールを開くとどうなるでしょうか?
ちゃんと詐欺メールの可能性があると注意してくれましたね。
セキュリティ意識がある人でも、ふいに信じてしまうよう詐欺メールにも対応してくれるので、不用意な状態でもちゃんと警告してくれました。
ただし、対応しているソフトは限られています。
これは事前に認識が必要です。他のセキュリティソフトでも大体は同じだと思います。
フィッシングサイトの警告
もし実際にフィッシングサイトにアクセスしてしまった場合も、ちゃんと警告を出してくれます。
詐欺メール対策ができないメールソフトを使っている場合でも、フィッシングサイト上でも警告がありますので、安心できますね。
第三者機関のAV-Comparativesでは、フィッシングサイトの検知率95%を出しているので、性能としても安心できるレベルです。
ウイルスバスターのその他オススメ機能
その他にも、実際に使ってみて便利な機能として
ありましたので、ご紹介します。
決済保護ブラウザ
フィッシングサイト対策に似ていますが、クレジットカードや口座情報など、重要な個人情報を入力するサイトは、決済保護ブラウザで表示させることができます。
この機能は、入力された口座情報やクレジットカード情報を詐取する攻撃をブロックできる仕組みです。
フィッシングサイトではなく、通常のサイト上にも悪意がある攻撃がしかけられている場合に、この決済保護ブラウザを利用すると安心できます。
さらに便利なところは、通常のブラウザを使っていて、あらかじめ指定したURLにアクセスすると、自動的に決済保護ブラウザで表示してくれます。
いちいち決済保護ブラウザを起動しなおす必要がないので、よく使うサイトでは意識せず安心して個人情報が入力できて、便利に使えます。
保護者による制限
主な用途としては、子どもに対して、インターネット上のサイト閲覧や、パソコンの利用時間を制限できるものです。
ただ大人が使っても、1日パソコンは〇時間までなど、自分の行動抑止にも使えます。
ついつい動画閲覧やSNSを使っていて気が付けばこんな時間…。といった経験がある方には、強制的に利用できなくすることができます。
子どもだけではなく、大人にも使える便利な抑止機能になります。
リモートファイルロック
本来の使い方は、パソコンを紛失・盗難した場合に、遠隔で指定したフォルダをロックして利用できなくする機能です。
ただ、通常使っている状態でも、指定フォルダにパスワードをかけられるため、紛失・盗難に関わらず、重要なデータが保存されているフォルダに、常にパスワードをかけることができます。
他の人に見られたくないデータの格納場所としても活用できます。
ウイルスバスターのメリット・デメリット
筆者が一通り使ってみたレビュー結果です。
ウイルスバスターのメリット
操作性がよく機能も十分。そのため「初心者向け」と言われていることに納得です。
性能に関しても、決して悪いわけではないので、楽にセキュリティソフトを導入したい方に特にオススメです。
ウイルスバスターのデメリット
セキュリティソフトは常時動いているソフトなので、多少パソコンが重くなるのは仕方ないでしょう。
ただ、スペックが低いパソコンを使っている場合には、顕著に遅くなる場合もありそうですね。
その他の口コミを見る場合の注意点
他サイトのウイルスバスターの口コミや評価を見る場合には、発信日に注意してください。
冒頭でもお伝えしましたが、ウイルスバスターは2020年9月に大幅アップデ―トを行っています。
過去に発信されている口込みや評価は、たしかに当時はそうだったかもしれませんが、今の最新版では結果が違うので注意しましょう。
他サイトの評価をみるなら、2020年9月以降の口コミのみをあてにしてくださいね。
ウイルスバスターを買って損をする場合
ウイルスバスターは万人受けできる機能でした。
それでも他のセキュリティソフトとの違いによって、買って損をするじゃないかと思う場合には、
があると思います。
ウイルスの検知率
第三者評価機関より、ウイルスバスターの検知率は100%とこれ以上ない結果ですが、誤った誤検知も多いため、総合的には他企業より劣る場合があります。
検知できずウイルスに感染するよりはマシですが、誤検知があると、安全なファイルでも危険性があると表示されるため、煩わしく感じるでしょう。
そんな場合には、設定で保護レベルを
に調整することもできます。
さらにウイルスバスターの検知は、AI(人工知能)技術も取り入れているため、機械学習が進めば誤検知も低くなる期待はあります。
ちょうど、第三者評価機関のテスト時期とウイルスバスターのバージョンアップ時期が、重なった関係もあるかもしれませんね。
オプション機能の有無
たしかにウイルスバスターの機能や付加価値については、特化したものがない印象です。
例えば、
- ノートンは、専門家が提供するウイルス駆除サービスも含まれている。
- マカフィーは、商品1つ購入すれば、台数無制限で何台にもインストール可能。
など特化した部分がありますが、ウイルスバスターにはそれがありません。
そこが万人受けできる機能として初心者向けと言われる部分のいいところですが、特化した良さを求めている人には、ちょっと物足りないと思われる部分です。
ここは自分の使い方によって決める、一番重要なポイントだと思います。
ただしウイルスバスターには、24時間なんでも聞けるオプションサポートがあります。
≫ウイルスバスター以外も聞ける「デジタルライフサポート」の特徴まとめ【必要 ? 不要】
価格の差
セキュリティソフトの価格ですが、どのソフトも 1年単位 や 3年単位 での購入になります。
ウイルスバスターの価格は、
価格 | 1年間あたり | 1ヵ月あたり | 1日あたり | |
---|---|---|---|---|
ダウンロード3年版 | 13,580 円 | 4,527 円 | 377 円 | 13 円 |
ダウンロード2年版 | 10,250 円 | 5,125 円 | 427 円 | 14 円 |
ダウンロード1年版 | 5,720 円 | 5,720 円 | 476 円 | 16 円 |
大体これぐらいの金額なので、他ソフトと比較しても1日あたり1~2円ぐらいしか差はありません。
インストールしたい台数が4台以上などの場合は、マカフィーの台数無制限が効いてきますが、3台以内なら実際にはほぼ誤差とも思える範囲です。
そのため、金額よりは性能やオプションで選択した方がいいでしょう。
シェア率
ウイルスバスターは日本で一番売れているので、シェアに関して損を感じないはずです。
日本特有のウイルス情報などのビックデータが集まり、より早く対策が行えるというメリットは大きいです。
さらに、日本で利用者が多いという事は、それだけネット上にも情報が公開されているので、困ったときにはネットでも調べることも容易です。
ウイルスバスターの性能まとめ
ウイルスバスターの性能について、まとめてみます。
結論は、極端に悪い部分がなく万人向けなため、日本で一番売れている商品としては納得です。
買って損はありませんので、迷っている方はぜひ参考にしてみて下さい。
セキュリティソフトの世界シェア率と日本の販売ランキング【2020年】
ウイルスバスター以外も聞ける「デジタルライフサポート」の特徴まとめ【必要 ? 不要】