- パソコンと接続するためのUSBケーブルの種類が多すぎる
- どんなUSBケーブルがあるか一覧で知りたい
- コネクタ形状からUSBケーブルの名前が知りたい
パソコンと周辺機器を外部接続するためのUSBケーブルの種類って多いですよね。
付属してあるケーブルを紛失した場合。買い足したい場合。どんなUSBケーブルを買えばいいか分からない。
そんな時に役立つよう、パソコンと外部接続するためのUSBケーブルを図入りの一覧形式で紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
USB Type-A
一般的に使われているUSBの形状がType-Aと呼ばれています。
Windowsパソコンには標準で複数口が搭載されている場合がほとんどで、USBメモリなどを使用する場合の形状です。
一番普及している形状が、このUSB Type-Aとなります。
さらに、USB Type-Aの中で規格(と呼ばれる数字)があり、最大転送速度に違いがあります。
転送速度が速い方がデータ受け渡しスピードが速くなります。
基本的に、規格の数値が大きい方が転送速度が速くなりますが、パソコンや外部接続する機器がその規格に対応していないと、その最大速度を出すことはできません。
規格に対応していなくても、利用自体は可能です。
USB Type A の種類
USB Type Aの中に規格がいくつかあります。
それぞれで最大転送速度が異なりますので、購入する場合には、対応している規格に注意してください。
規格の呼び名 | 最大転送速度 | 特徴 |
---|---|---|
USB 1.1 | 12 Mbps | ・現在はほとんど流通していない昔の規格 |
USB 2.0 | 480 Mbps | ・一昔前の規格 ・コネクタ形状の色が黒色 ・ピンの数は4本 |
USB 3.0 USB 3.1 Gen 1 USB 3.2 Gen 1 | 5 Gbps | ・メインで流通している ・コネクタ形状の色が青色 ・ピンの数が5本増えて計9本 |
USB 3.1 USB 3.1 Gen 2 USB 3.2 Gen 2 | 10 Gbps | ・Type Aの中で一番新しい規格 ・USB 3.0と色・ピン数は同じ |
▼USB Type A(USB2.0)のコネクタ図と写真
▼USB Type A(USB3.0以降)のコネクタ図と写真
新しくUSBケーブルを購入する場合には、USB 3.0 以降の購入がいいでしょう。
例えばケーブルがUSB 3.1(10 Gbps)に対応していても、そのケーブルを利用する機器がUSB 3.0(5 Gbps)までしか対応していない場合は、まったく使えないことはなく、5 Gbpsの転送速度で利用できます。
上位互換がありますので、後々のケーブル流用も考えると、新しい規格の USB 3.0 以降の購入がいいでしょう。
▼USB Type-A(USB3.0)
USB Type-B
Type-Bの用途は、プリンターやスキャナなど比較的大型の周辺機器とパソコンと接続するために用いるケーブルです。
一般的には、パソコン側はType A。周辺機器側がType B の形状になります。
周辺機器を購入した際に接続ケーブルとして付属していますが、長さが足りない。または紛失した際に購入に走るケースがあります。
USB Type B の種類
種類として大きく分けると2種類あります。
規格の呼び名 | 最大転送速度 | 特徴 |
---|---|---|
USB 2.0 | 480 Mbps | ・一昔前の規格 ・コネクタ形状の色が黒色 ・ピンの数は4本 |
USB 3.0 | 5 Gbps | ・コネクタ形状の色が青色 ・ピンの数が5本増えて計9本 |
Type A同様に、一般的に USB2.0 はコネクタ形状の色が黒色になっています。
ただし、Type Bの USB2.0 と3.0 では形状が完全に違うため、互換性はありません。
▼USB Type B(USB2.0)のコネクタ図と写真
▼USB Type B(USB3.0)のコネクタ図と写真
▼USB Type-B(USB2.0)
▼USB Type-B(USB3.0)
USB Type-C
USBの次世代規格で制定された新しいコネクタ規格です。
MacBookや、比較的新しいAndroidスマホなどに利用されています。
平らな楕円形で、コネクタ部分に上下左右の区別がないため、差し込み向きを間違える心配がありません。
将来的には、Type-A とType-B のコネクタに変わり、パソコン側・周辺機器側・スマホ・タブレットなど全ての機器に用いてコネクタ形状を Type-C に統一したいという思惑もあります。
そのため、今後一般的に使われていく形状として、ますます普及していくでしょう。
USB Type-C の種類
Type C の中にも規格によって最大転送速度が異なります。
規格の呼び名 | 最大転送速度 | 特徴 |
---|---|---|
USB 2.0 | 480 Mbps | ・一昔前の規格 |
USB 3.0 USB 3.1 Gen 1 USB 3.2 Gen 1 | 5 Gbps | ・メインで流通している |
USB 3.1 USB 3.1 Gen 2 USB 3.2 Gen 2 | 10 Gbps | ・メインで流通している ・USB 3.0と見た目で違いが無い |
USB 3.2 Gen 2×2 | 20 Gbps | ・Type Cのみの規格(Type Aにない) |
ただ Type A や B と異なり、コネクタ形状の色に特徴はありませんので、外観で規格の違いを判断することができません。
▼USB Type C のコネクタ図と写真
代わりにUSBの規格を表すマークがコネクタ上部に刻印されていることがありますので、そこで判断できる場合があります。
もしマークも刻印されていない場合は、商品パッケージのロゴか取り扱い説明書を確認する必要があります。
▼USB Type-C(USB3.0)
mini USB Mini-A
mini USB Mini-A は、名前の通りに通常のUSB Type-A,B,C よりコネクタ部分が小さく、台形を逆さにしたようなコネクタ形状をしています。
▼mini USB Mini-A のコネクタ図
デジカメ・ビデオカメラなど、比較的小さい物の接続用コネクタになります。
充電用やパソコンに写真や動画を転送するケーブルの主役でしたが、現在はほとんど使われていません。
後継のmini USB Mini-B が主流になっています。
mini USB Mini-B
mini USB Mini-A の後継機として誕生したMini-B。
Mini-A と形状が似ているので注意が必要です。
▼mini USB Mini-B のコネクタ図と写真
用途は引き続き、デジカメ・ビデオカメラなどの充電用や、パソコンへの転送用となります。
Micro USB Micro-A
形状は長方形をしています。
形状が似ているMicro-Bと間違わないように注意してください。
▼Micro USB Micro-A のコネクタ図
Micro USB Micro-B
Androidスマホやタブレットの充電用や、パソコンとのデータ転送に利用されるコネクタ形状がこちらです。
ただし、iPhoneやiPadなどのiOS系はまた違うコネクタになりますので、注意してください。
▼Micro USB Micro-B のコネクタ図と写真
転送速度は USB2.0 に準拠しており、USB3.0 以降とは互換性はありません。
最新のAndroidスマホやタブレットなどは、徐々に USB Type-C の形状になってきていますので、数年後には使われなくなる形状とも思えます。
Micro USB 3.0 Micro-B
前節の Micro-B の USB3.0 対応になりますが、形状が完全に異なるため通常の USB2.0 と互換性はありません。
▼Micro USB 3.0 Micro-B のコネクタ図と写真
主に大容量のデータを高速に転送する場合に用いるため、外付けHDDやPS4などのゲーム機に利用されています。
中央が窪んでおり、長方形と台形をつなぎ合わせた形をしています。
特殊な形状なので、見た目で間違えることなないと思います。
Lightning
Apple社が開発した規格です。
そのため正式なUSB規格ではないため「USB 〇〇」といった名称ではありません。
Apple製品の iPhone やiPad の充電用やパソコンとのデータ転送に用いるケーブルになります。
流通量の多いiPhoneに比例して、このLightningケーブルも流通量は多いです。
▼Lightning のコネクタ図と写真
USB Type-C 同様に、コネクタ部分に上下の区別がないため、差し込み方向を間違える心配はありません。
丁度、USB Type-C の小型版とも思えるでしょう。
USBケーブルの種類一覧のまとめ
この記事のまとめです。
パソコンと接続できる USB の形状は接続する周辺機器によって大きく変わってきます。
さらに各コネクタ形状にはオスとメスがありますので、ケーブルを購入する場合には本当に注意が必要です。
今後、主流として用いられるコネクタ形状は、
この3点かと思います。
主流 = 流通が多いということで、それだけ様々な形状や規格が販売されていますので、購入頻度が高いと思いますが、お間違いなきよう購入くださいね。
ぜひ必要なコネクタケーブルを把握して、購入間違いを防いでください。