- Macはウイルス対策に強いと聞いた
- 今までセキュリティソフトを入れてなくても問題なかった
- セキュリティソフトを入れるか入れないか迷っている
- お金かかるから、できれば入れたくない
Macにセキュリティソフトは必要か?不要か?
この疑問を、第三者目線で考えてみたいと思います。
結論は、Macにセキュリティソフトを入れない人は、信頼できないと思われます。
「ウイルスに感染しない」はもちろんのこと、「ウイルスに感染させない」ということも考えて欲しいです。
これは人間に感染する病原菌ウイルスと同じ考えです。
自分のMacが感染しなくても、第三者のパソコンへの感染経路になっているかもしれません。
家族・友人・同僚のパソコンを守るためにも…
この記事では、自分目線だけではなく第三者目線で、Macにもセキュリティソフトが必要な理由を説明しています。
Macにセキュリティソフトは不要と思っている人のウイルス対策は、信用できません。
Macにセキュリティソフトを入れたくないと考える心理
最初に、なぜあなたはセキュリティソフトを入れる入れないを迷っていますか?
といった理由から、それらを正当化させたくて Macにセキュリティソフトは不要でしょ!
と思いこんでいないですか?
その認識は自分目線の考えからです。
ぜひ第三者目線でも考えてくださいね。
自分のMacが感染していなくても、第三者のパソコンへの感染経路になっているかもしれません。
自分のMacを守ると同時に、家族・友人・仕事仲間のパソコンを守るためにも、セキュリティソフトの導入をおすすめします。
Macでウイルス検知されないが、知らないうちにメール・外部媒体経路で第三者のパソコンにウイルスを送り込んでしまっているかもしれません。
ウイルスへの対応は人間もパソコンも同じ
2020年、新型コロナウイルス騒動で、みんなマスクしてますよね。
外出する時は必ずといっていいほどマスク着用。
中には、マスクを着用していないと入れない施設もあります。
まずは感染しないことが大事
生活するうえで外出は必須。そのため誰でも手軽に行える感染予防としてマスクがあります。
できるだけ、3密を避けようと行動を心がけているかもしれませんが、電車やバス、タクシーでの移動。レストランやショッピングモール、映画館などの娯楽施設。
避けきれない3密もあって、感染の危険性も格段にあがります。
コロナウイルス感染症の拡大防止において、マスクの効果は研究でも立証されています。
感染リスクは目に見えず、例え3密でなくても100%安全とは言い切れない。
だからこそ、少しでも安全に行動するためにも、マスク着用は当たり前の世の中になっていますよね。
まずは自分が感染しないためにも、マスク着用は必須という考え方があります。
その次に感染させないことが大事
次に、第三者からみたらどうでしょうか?
もし外出先でマスクをしていない人がいたらどう思いますか?
野外であればそれほど気にならないかもしれませんが、例えば電車やバスの中。密室に近い場所でもマスクをしていない。
そんな状況で、咳やクシャミをされたらもう最悪ですよね。
マスクをしていない自分はよくても、第三者からみると不安・不快でしかありません。
常識がないと人間性を疑ってしまいます。
マスクは、まず自分が感染しないための予防策でもありますが、相手にも感染させない。といった意思表示にもなります。
マスクをしている人としていない人では、どちらが信頼できますか?
これは、パソコンのウイルスでも同じことが言えます。
第三者から信頼されるためにも
パソコンの世界でもインターネットを使うということは、ウイルスの感染リスクがある場所に外出するということです。
自分が感染するリスクもありますが、もし既に無症状で感染していたら、家族や友人・仕事仲間など第三者のパソコンに感染させてしまう可能性もあります。
マスク = セキュリティソフト と考えると、第三者から信頼されるためにも、セキュリティソフトの導入は必要と思えてきますよね。
ISO27001(ISMS認証)でもマルウェア対策項目が存在している
情報セキュリティに関する国際規格の1つである ISO27001(ISMS認証)にも、ウイルス対策の項目があります。
「マルウェアに対する管理策」の項目があり、マルウェア対策についての防御策。もし攻撃を受けた時の対応方法も厳密に定める必要があります。
サイバー攻撃に対応するための防御策がないと、ISO27001(ISMS認証)を取得することができません。
ISO27001(ISMS認証)を取得する意味としては、企業における総合的な情報セキュリティレベルを確保するとともに、
「情報セキュリティに対して積極的に取り組んでいる企業」と、お客様や取引先などの第三者にアピールでき、信頼感を高めることができます。
テレワークやフリーランスなら導入必須
個人で ISO27001(ISMS認証)レベルの対策は難しいと思いますが、仕事でMacを使うなら、最低限セキュリティソフトの導入は必要です。
第三者からすると、セキュリティソフトを導入していない個人と一緒に仕事をしたいと思いますか?
企業から仕事をもらう場合。フリーランス同士で仕事をする場合にも、まずはお互いが信頼できるかによって、依頼するかどうかを判断しますよね。
その信頼度には、
といった箇所も含まれているはず。
Macをターゲットとしたウイルス検知と種類
現に、Macをターゲットとしたウイルスは存在していて、感染結果もあります。
実際に調査機関が調べたウイルスの増加率と種類について説明していきます。
Macのウイルス検知率について
アメリカに本社があるセキュリティ会社の Malwarebytes の調査によって、2019年にMacを狙ったマルウェアの検知率がWindowsを大幅に超えていることが判明しました。
https://blog.malwarebytes.com/mac/2019/12/mac-threat-detections-on-the-rise-in-2019/
Malwarebytes は自社でセキュリティソフトも開発しており、そのソフトを導入した時点で、
Windowsパソコン1台あたりのマルウェア検出数は平均で4.2個だったのに対し、Macでは平均で9.8個となっていました。
この結果から、Macユーザーはセキュリティソフトをインストールした時点で「既に何かしらのウイルスに感染している」という可能性がある調査結果になりました。
実際にMacでウイルスの種類について
世間を騒がせたMac をターゲットとしたウイルスの種類を紹介していきます。
KeRanger
Mac 初のランサムウェアとして、2016年3月に発見されました。
KeRanger はファイル転送ソフト「Transmission」のインストーラーに感染していて、Mac のセキュリティをすり抜け、インストール後3日の潜伏期間を経て発症。ストレージ上のファイルを暗号化し「身代金」を要求するウイルスです。
「Gatekeeper」というMac のセキュリティ機能をすり抜けられたため、注目を集めました。
Snake
Windows の有名なマルウェア「Snake」のMac 版として、2017年5月に発見されました。
Adobe Flash Playerのインストーラーに偽装した形で感染させ、各サービスのログイン情報やパスワード、暗号化されているファイルも盗むウイルスです。
OSX_DOK
Mac を狙ったオンライン銀行詐欺ツールとして、2017年7月に発見されました。
フィッシングメールに添付された文書ファイルを開封することで、Mac に入り込み、ネットバンキングの認証情報を詐取するマルウェアです。
日本でも発見されたWindows ユーザーを対象としたオンライン銀行詐欺ツールの一種である「WERDLOD」のMac 版とも言われています。
Appleをかたるフィッシングメール
2017年10月前後から、Apple IDやクレジットカード情報の詐取を狙ったフィッシングメールが、18万通以上確認されています。
「あなたのApple IDのセキュリティ質問を再設定してください。」という件名のメール届き、メール内に設置されているリンク先に誘導させます。
リンクにアクセスすると、正規のロゴを使用した偽サイトが表示され、Apple IDとパスワード。氏名や生年月日などの個人情報を入力させます。
ここで入力された情報は搾取され、カードの不正利用などのさまざまな犯罪行為に流用されます。
フィッシングサイトはOS関係ない
Apple をかたったフィッシングサイトによる個人情報の搾取については、OSのセキュリティは関係ありません。
パソコンに感染して攻撃するマルウェアではなく、ブラウザ操作している偽サイト上から情報収集されてしまうためです。
Appleなど有名企業を装い、偽サイトへ誘導し、そこで入力したクレジットカードや個人情報など、各種サービスのIDやパスワードが獲得されてしまいます。
搾取された個人情報や銀行口座情報などをもとに、他の犯罪手段に流用され、多重の被害者となってしまうことや、間接的に加害者になってしまうケースもあります。
このようなフィッシングサイトは、どんどん手口が巧妙になってきており、ひと目ではフィッシング詐欺であるとは判別できないケースも増えています。
実際にMacでウイルス感染した事例
セキュリティ関連企業の Kaspersky は、Mac に関する統計レポートを公開しています。
その中で「Mac ユーザーへのフィッシング攻撃の検知数は、2019年の半年だけで593万件を突破しました」と報告されています。
https://securelist.com/threats-to-macos-users/93116/
2019年の半年だけで、2018年の検知数に匹敵する勢いでフィッシング詐欺が横行しています。
「このままの勢いで攻撃が続けば、2019年末には前年比2倍を超えることが確実視されている」と伝えています。
アップルも正式に注意喚起しているよ
Appleの公式ページを装ったフィッシングサイトも横行しているため、Appleからも注意喚起がされています。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204759
Mac でも、フィッシングサイトを監視しきれないため、このように被害が拡大し注意喚起が出ているといってもいいでしょう。
これはもうウイルスではなく詐欺の領域ですので、Mac のセキュリティだけではどうしようもない部分でもあります。
Macのセキュリティソフトについて
このように、Mac をターゲットとしたウイルス・フィッシング詐欺について、決して他人事ではなく、あなたの身近に迫っています。
そのため、Mac にセキュリティソフトは不要。と考えている人は、いつまでも自分は無関係と思いこんでいます。
結果、危機管理が不足していて、第三者からも信頼されない事態にもなりかねません。
もしウイルスに感染したら、どうしますか?
ウイルスに感染したらどう対処しますか?
既に、クレジットカードや個人情報など、各種サービスのIDやパスワードが獲得された後なので、その後にウイルス対策しても、既に遅い…
クレジットカードの停止依頼。各種サービスの不正利用の確認。IDやパスワードの変更。
最悪の場合、Mac の初期化にまで発展するかもしれません。
ウイルス感染した場合の労力や対応。精神的ダメージを考えても、そうなる前にセキュリティソフトの導入を検討してくださいね。
今日不要だと思っていても、明日には日本のMac ユーザーを狙ったウイルスが報告されているかもしれません。
お手軽な無料と、機能豊富な有料があります
セキュリティソフトには、無料と有料があります。
本来であれば、機能豊富な有料版が最適ですが、最低限でも無料版は検討してくださいね。
無料で使えるセキュリティソフト
日本語で安心して使えるMac 用のセキュリティソフトは複数あります。
こちらで詳しく説明していますので、ぜひ検討してみてください。
>>【Mac用】無料でウイルス対策!おすすめのセキュリティソフト4選
有料で使えるセキュリティソフト
無料版だと、どうしても機能やサポートが制限されてしまいます。
フィッシング対策やランサムウェア防止の機能が備わっていないものが多いです。
そのため、予算があるのであれば、より安心を手に入れられる有料版も合わせて検討してみてください。
>>Macのセキュリティソフト選び方+おすすめ3選【用途ごとに選択でOK】
Macにセキュリティソフトは不要と思っている人へ(まとめ)
Mac にセキュリティソフトは不要と思っている人へ、あらためてお伝えします。
信頼を失うのは一瞬です。
安心を買う。信頼を買う。そういった意味でも、無料でもいいのでセキュリティソフトを入れて欲しいです。
もしウイルスに感染した場合、その後の対応に追われる労力や精神的苦痛は計り知れません。
それは誰の責任でもなく自分の責任です。
そうなる前に、ぜひ導入を検討してくださいね。