Microsoft社が提供している「OneDrive」のサービスを使っているけど、
セキュリティって大丈夫なの?
大事なファイルは流出しない?
と思っている方へ、ぜひ知ってほしい便利な機能があります。
この記事を読むことで、
- OneDriveに元々ある「個人用Vault」ってなに?
- 「個人用Vault」を使うことによるメリットは?
- 注意点は?
- 「個人用Vault」はどうやって使うの?
が身に付くように、説明しています。
ぜひこの記事を読んで、OneDriveをもっと便利に活用してください。
OneDriveに元々ある「個人用Vault」ってなに?
「個人用Vault」とは何かを説明します。
これは、OneDrive上にある通常のフォルダより、セキュリティを高めたフォルダになります。
Vault(ボールト)とは「金庫」という意味で、金庫のように守られているフォルダという意味になります。
金庫って重要なモノを入れておいて、自分だけが知っている暗証番号で開けられるようにすることで、その中身が紛失・流出しないように守っていますよね?
それと同じ役割をしているのが、「個人用Vault」のフォルダになります。
「個人用Vault」を使うことによるメリットは?
次に「個人用Vault」のメリットを説明します。
個人用Vaultを使うと、
- 2段階認証で保護される
- 非アクティブ状態が20分続くと自動的にロックされる
といったセキュリティ保護が受けられます。
それぞれ説明していきます。
2段階認証で保護される
通常、OneDriveを利用する際には、Microsoftアカウントを利用してログインすることで、OneDriveが使えるようになります。
これが1段階目の認証です。
その中にある「個人用Vault」を利用する場合には、さらにもう1段階認証が必要になってきます。
メールやSMS経由で送信される、その時しか使えない一時的なセキュリティコードで認証することで、初めて「個人用Vault」にアクセスできるようになります。
これが2段階認証で保護されている意味になります。
そのため、万が一にMicrosoftアカウントとパスワードが第三者に流出しても、「個人用Vault」のフォルダの中にあるファイルにはアクセスができないため、重要なファイルを守ることができます。
例えるなら、
家の中に泥棒が侵入したけど、金庫の中までは開けることができず、重要な銀行通帳や印鑑、現金は守ることができた。
ということになります。
非アクティブ状態が20分続くと自動的にロックされる
「個人用Vault」のフォルダが、いくら2段階認証で保護されているとはいえ、自分で認証解除して、「個人用Vault」フォルダを開きっぱなしにした状態で、パソコンの前から離席したらどうでしょうか?
金庫で例えると、金庫を開けっぱなしにして外出している状態と同じです。
これでは、金庫の中見を盗られるリスクがありますよね?
これを回避するために、「個人用Vault」フォルダを使っていない状態が20分続いたら、自動的にロックがかかる。という制御が入っています。
基本的には、金庫を開けて中身を確認したら閉める。
これと同じで、「個人用Vault」の認証を解除して、中身を確認したらロックする。
という操作が必要ですが、
もしロックするのを忘れても、20分たったら自動でロックするよ。
ということです。
注意点
ただし、「個人用Vault」を使う場合には以下の注意点があります。
そのため、無料でOneDriveを使っている場合は、何のファイルを置くかの判断が重要になってきます。
Microsoft 365 Personal(旧称 Office 365 Solo)の有料プランでは、個人用Vaultに保存できるファイルは無制限となります。
また、有料版のOfficeアプリケーションが使えるようになる
- Office Personal 2019
- Office Home & Business 2019
のライセンスを持っていたとしても、このライセンスの中にOneDriveの有料サービスまでは入っていません。
そのため、個人用Vaultに無制限でファイルを保存したい場合には、
月(または年)契約が必要な、Microsoft 365 Personalを申し込む必要がありますので、ご注意ください。
次は、実際に個人用Vaultの使い方を説明していきます。
個人用Vaultの使い方
個人用Vaultの使い方を説明します。
OneDrive上に元々ある「個人用Vault」をクリックします。
(アイコンが金庫になっています)
始めて個人用Vaultを開くと、確認メッセージが表示されるので、「次へ」をクリックします。
本人確認の画面になりますので、右下の「確認」をクリックします。
ログインしているMicrosoftアカウントのパスワードを入力します。
「アカウント保護にご協力ください」と表示された場合、保護のために入力が必須になります。
通常は電話番号を登録していきます。
詳しい登録方法は以下で説明していますので、参考にしてください。
アカウント保護まで登録すると、個人用Vaultがロック解除された状態でメニューが表示され、利用できるようになります。
個人用Vaultにファイルを移動する方法も、今までと同じように、ドラッグでファイルを移すことができます。
パソコン内部からファイルを移動する場合。
または、個人用Vault上部のメニューにある、「ファイルを移動する」をクリックして、OneDrive上にあるファイルを、個人用Vaultに移動することもできます。
個人用Vaultをロックする方法
個人用Vaultは、前節の通り20分放置しておくと自動的にロックがかかりますが、手動でロックをかける場合には、個人用Vaultを右クリックから「ロック」を選択します。
金庫アイコンが閉じた状態になります。
これで、個人用Vaultはロックされたことになります。
個人用Vaultをロック解除する方法
ロックされた状態から解除する場合には、個人用Vaultをクリックすると、2段階認証の確認が表示されます。
アカウント保護として登録されている携帯番号にSMSを送信してもらうため、「***にSMSを送信」を押します。
電話番号の確認のため、登録してある電話番号の末尾4桁のみを入力して、「コードの送信」を押します。
登録してある電話番号宛てにSMSが送信されますので、その中に記載があるセキュリティコードを入力して「確認」を押します。
個人用Vaultのロックが解除され、利用できる状態になります。
まとめ
このように、個人用Vaultのフォルダは、
- 2段階認証で保護される(ロック解除にセキュリティコードが必要)
- 非アクティブ状態が20分続くと自動的にロックされる
- ただし、無料でOneDriveを使っている場合、保存できるファイルは3つまで
の条件のもと、重要なファイルを保存する場所となっています。
オンライン上に大切なファイルを保存しておくのは、ちょっと不安。
という、その不安を払拭できる機能ですので、便利に活用してみてください。